2021年10月29日
この度弊社では、米国の主要2歳G1レース、シャンペンS勝ち馬で、トップスプリンターのフィレンツェファイアを購入し、来シーズンよりアロースタッドにて供用することと致しました。
本馬は2歳6月にデビューし、一度も故障することなく常にトップクラスのパフォーマンスを維持してきました。デビュー2戦目で重賞初制覇を遂げてから、5年連続ステークス勝ちを記録、前述のG1レースを含めて重賞競走を9勝、G外ステークスを4勝、270万ドルを超える賞金を獲得しております。
本馬のエピソードとして、今年8月のG1フォアゴーSでの出来事は皆さんもご存知かもしれません。直線で先頭を行く1番人気馬に並んでから壮絶な叩き合いを演じ、一度はアタマひとつ抜け出したものの、ゴール直前でライバルに噛みつきにいってしまい、それをきっかけに相手に勝ちを譲ってしまいました。しかしその闘争心、勝利への執念は、往年の大種牡馬サンデーサイレンスを彷彿とさせるものでもあり、種牡馬として成功するのに必要な資質のひとつを持ち合わせていることを既に証明したようなものだといえます。
父はスパイツタウン系ポセイドンズウォリアー、母の父はダンジグ系ラングフュール(アポロケンタッキーの父)。この系統の組み合わせから、モズスーパーフレア(G1高松宮記念)、リエノテソーロ(G1全日本2歳優駿)が出ており、日本競馬に非常にマッチした血統構成であることがわかります。母系は米G1勝ち馬であるシャックルフォード、レディジョアンがいる2-F族で、名種牡馬ゴーンウエスト、本邦G1勝ち馬のタイキフォーチュンやセイウンコウセイらも同族から出ております。
仕上がり早、息の長い活躍期間、故障しらずの頑強な馬体、勝負根性、圧倒的なスピード能力・・・、種牡馬として成功する条件がここまで揃った馬は他にはいないと断言できます。フィレンツェファイア号へ皆様のご支援を賜ります様宜しくお願い申し上げます。