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2016アロースタッド種牡馬展示会

1月15日に開催いたしました「アロースタッド種牡馬展示会」に、寒さ厳しき折りにもかかわらず、多数のご来場ご購買を賜り、誠にありがとうございました。

本年度は新たに将来の日高を担う5頭の新種牡馬を迎え入れることになりました。

 


【ワールドエース】

この度、初めてディープインパクトの後継種牡馬がラインナップに加わりました。ワールドエースは、父ディープインパクト、母の父アカテナンゴの7歳です。父のディープインパクトは、もはや説明不要ですので、割愛します。母のマンデラはG1ドイツオークスを3着、おじのマンデュロは、ロイヤルアスコットのG1プリンスオブウェールズSなどGⅠ3勝を挙げ、2007年の世界最高レート131を獲得しました。種牡馬としても5頭のGⅠ馬を輩出し成功を収めております。ワールドエースは、血統面や馬体面、そして調教での動きから、デビューのかなり前の段階から、ディープインパクト産駒のエース候補といわれるようになっていました。そしてデビュー戦では、断然人気に応えて楽勝、重賞初挑戦となった3戦目のG3きさらぎ賞でも、ジャスタウェイらを楽々抑えて勝利しました。皐月賞、ダービーでは不運もあって勝てませんでしたが、負けて強しを印象付ける物であったと思います。その後2年にわたる休養を経て、復帰2戦目のG2マイラーズCで不死鳥のごとく蘇り、1分31秒4のコースレコードで快勝するなど、そのスピードと潜在能力はディープインパクト後継馬のエースとなり得るポテンシャルを秘めています。

 


【トウケイヘイロー】

トウケイヘイローは、父ゴールドヘイロー、母の父ミルジョージの7歳です。父ゴールドヘイローは、地方2歳チャンピオンサイアーで、本馬のほかにも、芝長距離で活躍中のプロモントーリオ、NAR2歳最優秀牡馬、ゴールドメダルなどを出し、芝ダート、そして距離を問わず活躍馬を出す、日高屈指のサンデー後継種牡馬です。母系も3代母ファンシミンからはアドマイヤマックスなどが出ており、トウケイヘイローにも種牡馬として成功の可能性を感じます。トウケイヘイローは現役時、2歳から活躍し、G1朝日杯フューチュリティステークスでは9番人気ながら勝馬アルフレードから0.4秒差の4着と善戦しました。そしてトウケイヘイローは、4歳春から快進撃を始めます。武庫川ステークスを快勝後、ダービー卿チャレンジトロフィーに出走して重賞初制覇、夏には、鳴尾記念、函館記念、札幌記念と3連勝でサマー2000シリーズチャンピオンをゲット。特に札幌記念では、ぬかるんだ馬場に他馬は苦戦、トウケイヘイローだけが違う脚色でスイスイと逃げ、6馬身差で圧勝しました。暮れの香港カップでは、2着でしたが、当時ヨーロッパ最強中距離馬と言われたシリュスデゼーグルらを抑えたところに価値があります。スピードと根性は、まさに世界トップクラスのものでした。スピード自慢の名中距離馬トウケイヘイローを宜しくお願い致します。

 


【ハタノヴァンクール】

2013年冬に引退いたしましたハタノヴァンクールですが、本年足元の傷が癒え、満をじしての種牡馬入りとなりました。ハタノヴァンクールは、父キングカメハメハ、母の父ブライアンズタイムの7歳です。父キングカメハメハは、昨年もドゥラメンテ、ラブリーデイらが活躍し、中央GⅠで6勝いたしました。もう説明不要のトップサイアーです。ハタノヴァンクールの血統表を見ますと、ノーザンテースト、サンデーサイレンス、ブライアンズタイム、キングカメハメハと、歴代のトップサイアーが配合されているのがお分かりになるかと思います。名馬の血が本馬の種牡馬としての可能性を拡げてくれると思います。また、マンハッタンカフェ肌やフジキセキ肌など、サンデー直仔の種牡馬を父に持つ繁殖牝馬に配合いたしますと、奇跡の血量サンデーサイレンスの4×3となります。ハタノヴァンクールは、17戦7勝、GⅠ2勝を含む重賞3勝を挙げております。GⅠ勝利した2つのレースをご紹介いたします。伏竜ステークス、端午ステークスを連勝してダート無敗で迎えたG1ジャパンダートダービーでは、後のダートGⅠ10勝馬ホッコータルマエを抑えて、ハイレベル世代の3歳ダートチャンピオンとなりました。2つ目のGⅠ勝利となりました4歳時の川崎記念では、次に紹介いたしますワンダーアキュートを徹底マーク、一騎打ちとなりましたが半馬身差抑えて価値ある勝利を決めました。貴重なキングカメハメハ産駒初のダートGⅠウイナー、ハタノヴァンクールを宜しくお願い致します。

 


ワンダーアキュート】

ワンダーアキュートは、父カリズマティック、母の父プレザントタップの10歳です。父のカリズマティックの父はサマースコールです。現在活躍馬を量産するエーピーインディの兄にあたります。母系を見ますと、兄のワンダースピードはG2東海Sなど12勝、現在種牡馬となっています。近親にはロージズインメイがおり、ダートにはめっぽう強い血統構成なのではないかと思います。ワンダーアキュートは、3歳から9歳まで走り、通算48戦13勝、JBCクラシック、帝王賞、かしわ記念のGⅠ3勝を含む重賞7勝をあげております。G1レース出走回数の27は、グレード制導入後の最多タイ記録です。ワンダーアキュートの記録をもう一つ。昨年のG1かしわ記念では、ベストウォーリア、サンビスタらを抑えて優勝しましたが、9歳馬でのGⅠ優勝は、なんと最高齢GⅠ勝利記録でございます。また、種付して頂いた方には、ワンダーアキュートジャンパーが、山本オーナーよりプレゼントされます。3歳から9歳まで大きな怪我もなく、強豪ぞろいのダート中距離戦線を牽引いたしましたワンダーアキュートを宜しくお願い致します。

 


【ガルボ】

父マンハッタンカフェ、母の父ジェネラスの9歳です。8歳を迎えるまで現役生活を送っていたガルボですが、意外にもデビューは2歳夏と、仕上がりの早い面を見せていました。未勝利を勝ったばかりの身で臨んだG1朝日杯フューチュリティステークスでは、勝馬ローズキングダムからわずか0秒6差の4着に健闘しました。明けて3歳初戦、G3シンザン記念であっさり3馬身差、重賞初制覇を飾りました。5歳時には、東京新聞杯とダービー卿チャレンジトロフィーのふたつのG3を制すると、G1安田記念では、自身1分31秒8で駆け、勝馬ストロングリターンから0秒5差の5着と健闘しました。そして、7歳となった昨年は、函館スプリントステークスに出走。これまでのイメージを覆す見事な末脚で、6ハロン重賞までも手に入れました。競走寿命が短いと言われる短距離界において、ガルボのように2歳から8歳まで活躍し続けることは、並大抵のことではありません。通算重賞入着回数は16回にのぼります。母系には、スターマン、京都新聞杯で、あのナリタブライアンに土を付けたことで有名になりました。あっと言わせるDNAを受け継ぐガルボも、産駒に大きな仕事をさせる可能性は十分あると感じています。亡きマンハッタンカフェが残したスピードスター、ガルボを宜しくお願い致します。